Google検索やGoogleマップの検索結果にこうした情報を追加することには、もちろんお客様に安心してサービスを受けていただける、という意味があります。
しかし実は、SEO(検索エンジン最適化)やMEO(マップエンジン最適化)においても一定のメリットがある可能性があります。
まず、Google検索における構造化マークアップは「検索順位には全く関係ない」というアナウンスがされています。こうしたアナウンスをとって、クライアントに「検索順位に影響ないので、特に対応する必要はない」という案内をするマーケターも存在するようです。
しかしながら、順位に影響しないからといって構造化マークアップを不要であるとするのは早計です。構造化マークアップにより、リッチスニペットが表示されればGoogle検索での表示面積は大きくなり、その分有意なクリック率上昇が見込まれるからです。また、仮にリッチスニペットが思い通りに表示されなくても(構造化データを検索結果に表示するか否かはGoogleの裁量なので、表示されないことの方が多いのが現状です)、やはりGoogleのクローラにページの意味を正しく読み取ってもらえるというメリットがあります。
このような間接的なメリットを考えると、できる限り構造化スニペットのマークアップは行うべきだと思われます。
(ただし、十分な更新体制がないサイトで古い営業時間や住所といった誤った構造化データを表示し続けることは逆効果です)
また、MEOに関しては直接のアナウンスはないものの、投稿や写真など、情報が多く更新頻度が高いマイビジネスが上位を取りやすいことはほぼ周知の事実となっています。
その点、covid-19関連の最新の情報をこまめに更新することは、Googleマップでの表示の順位を直接的にあげる効果が期待できるといえます。
2020年10月5日
玉井秀明