Googleの検索結果に新型コロナウイルス関連のお知らせを表示する方法と意味

Google検索の検索結果に表示する方法

この記事では、新型コロナウイルス関連のお知らせをGoogleの検索結果に表示する方法とその意味を解説します。

まず、Google検索の検索結果に表示する方法としては、Google公式から構造化スニペットの一種として「Covid-19に関するお知らせ」を登録する方法がアナウンスされています。リッチスニペットとは、検索結果に通常の文字情報の他に「レビューの星」「サムネイル画像」「営業時間」といった特に有用な一定の情報を追加する記法です。(なお、実店舗のビジネスが特別な営業時間をマークアップしたいときは、後述のマイビジネスを使うか、「Localbusiness」マークアップを使うよう推奨されています)

とはいえこの方法では、json形式でのschema.orgのマークアップをHTMLで打ち込まなければならないため、やや難易度が高いと感じるウェブマスター(サイト管理者)もいるかもしれません。通常のリッチスニペット対応ではGoogleの提供する構造化マークアップ支援ツールを使えばコードをGoogleが生成してくれるのでコピー&ペーストでもある程度対応可能ですが、2020年10月5日現在同ツールはcovid-19のアナウンスには対応していないようです。

そこで、search consoleプロパティを設定しているサイトであれば、search consoleに用意されているお知らせ登録ツールを使って、特別な営業時間やイベントの開催に関する情報を掲載できます。

ただしこちらのツールは「政府機関、保健医療当局、学校など、公的機関のウェブサイト」が対象であるとされているので、一般のビジネスがこちらのツールで申告したデータがどこまで反映されるのかは不明です。

Googleマップに表示する方法

Googleマイビジネスを使用しているユーザーは、Googleマイビジネスの「covid-19の最新情報」ブロックから、特別な営業時間や衛生に関する取り組みを登録することができます。

同じブロックから「投稿」として行うこともできるので、様々なアナウンスを自由にお客様に告知することができるようになっています。

なお、これらの情報はGoogleマップ上でデスクトップ・モバイル問わず非常に目立つように配置されるようで、現在も「ベータ版なので検索結果に反映されないことがある」との注がついているGoogle検索よりもかなりスピーディーな対応が取られている印象です。

covid-19の最新情報をGoogleに掲載する意味

Google検索やGoogleマップの検索結果にこうした情報を追加することには、もちろんお客様に安心してサービスを受けていただける、という意味があります。

しかし実は、SEO(検索エンジン最適化)やMEO(マップエンジン最適化)においても一定のメリットがある可能性があります。

まず、Google検索における構造化マークアップは「検索順位には全く関係ない」というアナウンスがされています。こうしたアナウンスをとって、クライアントに「検索順位に影響ないので、特に対応する必要はない」という案内をするマーケターも存在するようです。

しかしながら、順位に影響しないからといって構造化マークアップを不要であるとするのは早計です。構造化マークアップにより、リッチスニペットが表示されればGoogle検索での表示面積は大きくなり、その分有意なクリック率上昇が見込まれるからです。また、仮にリッチスニペットが思い通りに表示されなくても(構造化データを検索結果に表示するか否かはGoogleの裁量なので、表示されないことの方が多いのが現状です)、やはりGoogleのクローラにページの意味を正しく読み取ってもらえるというメリットがあります。

このような間接的なメリットを考えると、できる限り構造化スニペットのマークアップは行うべきだと思われます。
(ただし、十分な更新体制がないサイトで古い営業時間や住所といった誤った構造化データを表示し続けることは逆効果です)

また、MEOに関しては直接のアナウンスはないものの、投稿や写真など、情報が多く更新頻度が高いマイビジネスが上位を取りやすいことはほぼ周知の事実となっています。

その点、covid-19関連の最新の情報をこまめに更新することは、Googleマップでの表示の順位を直接的にあげる効果が期待できるといえます。

2020年10月5日
玉井秀明

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